あおと、みどりと

Is the earth crying?

エコチル調査

 

2010年に環境省が始めた国家プロジェクトに、『エコチル調査』というものがあります。

❝エコチル❞は「エコロジー」と「チルドレン」を合わせたもので、正式名称は「子どもの健康と環境に関する全国調査」。

赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいるときから13歳になるまで、健康状態を定期的に調べる、出生コーホート(集団を追跡する)調査です。全国15地域、10万組の子供たちと、そのご両親が参加する大規模なものです。

 

目次:

 

調査の目的

子供の成長や健康に影響を与える「環境要因」をさがし、解明していくことです。「環境要因」が子供たちの成長・発達に、どのような影響を与えるのかを明らかにする調査で、適切なリスク管理体制の構築へとつなげることを目的としています。

 

 

調査の背景

環境の汚染が、人の健康などに悪影響を及ぼす可能性が増大しているのではないか?という懸念があり、特に化学物質などの有害物が子供の成長・発達にもたらす影響については関心を集めています。

子どもたちの間で、ぜんそくやアトピーなど生活環境の中にある物質が原因とされる疾病が増加しています。その多くは環境の中の物質、生活習慣、遺伝的な性質などが関係し起こるとされています。

 

 

  • エコチル調査のように、人間に何らかの影響が生じているのかどうかを、実際に人間の集団で観察することを疫学調査といいます。

 

エコチル調査は2010年に始まり2032年に解析を終える計画です。